新しい日米関係の始まりについて

 いよいよ新しい日米関係が始まります。それに先立って昨年のアメリカの貿易状況が発表されました。約80兆円の赤字で、その半分は中国によります。日本は二番目で、全体の9%です。自動車輸出が主なもので、高級車は日本で作っているので、その輸出が大きいようです。どんな国も赤字が続けば国民へのサービスが低下し、軍事力も維持できず、産業がなくなれば国民は貧しくなります。トランプ新大統領の意図はまず国を発展させることを第一に考え、そして世界の発展があると考えていると思います。その中で、それぞれの国が特性を生かし協力することが大切と思います。日本車の輸出も環境と快適性に優れた高級車は日本内で作るのが最適であるとのメーカーによる判断と思います。

アメリカ貿易赤字

 また本当にアメリカが赤字を解消するには、一番の原因国の扱いにあると思います。為替操作国と断定するのか、高関税をかけるのか、そこから上がる利益をタックスヘイブンに逃げ込む多国籍企業を制約するのか、その対応がこれからの課題になるでしょう。貿易で稼いだ金を使って南シナ海に見られる領土拡張欲を持つ中国の野心を抑えて、日本を含めた東アジアの安定が維持されるために日本はアメリカに協調する事は大切だと思います。

 現代の社会は、電気などのエネルギーなくして成り立ちません。下図にある通り、世界の主要国のエネルギー自給率を見ると日本の低さは際立っています。特に石油・ガスは多くを南シナ海周域のシーレーンを通して輸入しています。現在、物がインターネットでつながるIoTの時代、また人工知能(AI)が新しい産業を起こす時代と言われますが、電気がないとコンピュータは動きません。

 日本は電気を作る燃料代として毎年約3~4兆円を支払っています。この燃料代を支払って、原料を輸入し製品を製造する事で成り立っています。東日本大震災で原子力事故が起きたことは痛切に反省すべき事項でした。しかしながら事故の原因を把握し、安全対策を行ったものは早急に再稼働する事も必要と思います。原子力が停止したことにより毎年2~3兆円の燃料費をさらに払っています。それは電気代を上昇させ、国内産業を苦しくして産業の空洞化と物価の上昇を招くだけです。また日本の燃料輸入の生命線と言えるシーレーンが止められたら、手はないでしょう。

各国のエネルギー自給率原子力停止による燃料費増額

 日米関係を強固にし、貿易の不均衡是正に理解を得るため、ファミリーカーや軽自動車の生産体制の見直し・TPPにかわるアメリカとの貿易協定(FTA)で農産物の協議も必要でしょう。ただ日本は産業のもととなる石油・ガスの多くを中東諸国に頼っています。この至近年アメリカではシェールガスが採算が取れるようになっています。資源は戦略物質でしょうが、日本は資源の輸入先の多様化を図るため、より多くをアメリカから購入する事が、貿易不均衡是正、安全保障上にも効果的と思います。

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